++バロッサ・ヴァレー&パーティ++

Barossa Valleyのワインの樽に描かれた絵
朝8:20、バロッサ・ヴァレーに行くツアーのマイクロバスが迎えにやってきた。
同行するのは、ジュネーブからというご婦人と、イングランドからというご夫婦ひと組。
バスに乗り込むなり、何日間のホリデーか?」と尋ねられる。
「1週間」
「何と短い!」
運転手さん始め、口々にそう言うみんな。
必死の思いでとった休暇で、日本では「長い」と言われているのに・・・。

アデレードから北東に約55q、なだらかな丘陵地帯に広大なブドウ畑が続くバロッサ・ヴァレーに到着した。ここは、オーストラリア有数のワイン生産地で、オーストラリア全体の60%以上もの生産量を誇るという。19世紀半ば、ドイツ系の移住者が、ワインの生産を始めたのが最初だったらしい。

普段目にすることのない大地の広がり・・・
改めてこの土地の広さを実感する。
午前中に二つのワイナリーに行った後、レストランでの昼食タイム。
夫は、初めてのカンガルーのお肉に挑戦。赤身で、カツオのたたきのような味がして、なかなかイケルとのこと。レストランオーナーのバイクやクラシックカーのコレクションを見る、という付録もついていた。
ここで見つけた古いタバコの販売機が、何と日本のSANYO製。
珍しいタバコが入っていたので、夫はおみやげにと購入していた。

昼食の後、三つのワイナリーを廻ったが、楽しそうに最後までテイスティングをしている他の方たちを横目に、私は「もう飲めない状態」。
何だかもったいないな〜と、思いつつも、来られたことを嬉しく思った。
イングランドのご夫妻も、私たちと同じ結婚26周年をこの10月に迎えられることを知り、驚いた。
夫の手には、赤・白・ロゼ、3本のワインがしっかり購入されて、夕方5:30、皆に手を振りながら、ツアーは終わった。

「もう英語はいいわ〜」
少々疲れた一日でもあった・・・

が、この日のイベントは、まだあった。
夜、息子が友達とパーティーを開いてくれるというのだ。
夫と二人、中華の食事をすませた後、息子のアパートに向かった。
夜7:30、部屋には、階下に住むあの可愛いオハイオのアマンダ、息子のルームメートのドイツ人フローリアンがいた。
その後、続々と友達が現れる。
ケーキを焼いてきてくれたドイツ人のスザンネ。同じくドイツ人のピーター、マライケ、マルティナ。
来月の冬休みに息子と旅をするというカナダ人のジョシュ。
香港のシルビア。そして日本からのゆかちゃん。
「お父さんはギタリストなんだ」と話されていた様子で、適当に酔いもまわった頃、夫はギターを弾き出した。定番の「禁じられた遊び」に始まり、数曲のボサノバが・・・。

礼儀正しく快活で、生き生きした彼らとのひとときは、本当に楽しかった。

帰り、エレベーターを降りたところで、もうひとりのルームメートアメリカ人のマイクが・・・。
試験に備えて、図書館で勉強していたという彼にも会えて良かった。


                                          05.06.16Thu.
 
ツアー最初に休憩したカフェ
   
 


++チョコレートファクトリー&ジャパニーズ・ガーデン++
 
公園にいた鳥たち
アデレードで過ごす休日も余すところ二日となった。
朝から再びセントラルマーケットに行き、ナッツやドライフルーツ、絵本などを買った。
チーズバーに並ぶたくさんのチーズも欲しかったけれど、それはあきらめないと仕方ない。
このマーケットには、フードコート、本屋、薬局、カード屋さんなどもあり、カード好きの私は何枚も購入した。
お昼前、息子とアマンダがやって来て、一緒に昼食をとった。
今回は、チャイナタウン近くのタイレストランで。息子好みの音楽がかかり、なかなか良いお店だった。ここでも食後にカプチーノを飲んだ。やはり美味しい。

「チョコレートファクトリーに行こう」という息子の誘いを受け、ヴィクトリア広場でピーター、マライケと合流した。日頃勉強が忙しく、留学生たちもなかなか行く機会がないらしい。
バスに乗って、ヘイグスのチョコレートを製造している所に行った。
ここでは、説明を聞き、実際に作っているところを見学した後、試食もさせてもらえる。
お金を使わないようにしている若者は、しっかり試食だけをして、買うことはしないようだが、ここではそれでも気まずくない大らかさを感じた。
1915年創業のヘイグスのチョコレートは、とても美味しいので、私は喜んで購入。 

                  

チョコレートファクトリーを出た後、息子とアマンダは、ジャパニーズ・ガーデンに連れて行ってくれるという。彼らも行くのは初めてだそうだが、姫路市がアデレードと姉妹都市の提携をした際、日本人スタッフによって、本格的な日本庭園が造られたのだ。
大きな大きな公園をたくさん歩いた。
京都で、ある公園のことを「大きい公園やなあ」と言ったとき、「ゆみこ、大きくないよ」と否定したアメリカ人の友人の言葉を納得できた。

たどり着いた日本庭園では、腰をかけてくつろぐ人の姿も見られた。

思いがけずアデレードで出会った日本庭園。
石庭の前で並んで座ると、アマンダが「故郷にいるみたい?」と聞いてきた。
日本人が作った庭園をアデレードの人が守っていてくれるんだな・・・と思うと、心の中にあたたかいものが流れるような気がした。

たくさん歩いたので、帰りはタクシーに乗り、宿に戻ったあと、いったん息子たちとは別れて休憩。
夜再び、アパートを訪れ、息子と3人、ランドルストリートでイタリアンの昼食をとった。
店内は多くの人で賑わっていた。他人のことを意識することなく、楽しげな人たち。
ボリュームたっぷりのパスタやピザ、サラダ、どれも美味しかったが、結局食べ切れず、ピザはテイクアウトさせてもらった。

この後パブに行くと、香港からの留学生ふたりとアマンダがやってきた。
香港の子たちの明るさ。エネルギーがこちらにまで伝わってくるようだったが、ここは、かなり賑やかな所だったので、私たち夫婦は先に帰ることにした。

明日一日になってしまった・・・。
             06.17Fri

  

 



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